大阪医科大学形成外科と上田晃一の学術活動のご紹介

研究の業績

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1.Clinical Application to Improve the “Depth Perception Problem” by Combining Augmented Reality and a 3D Printing Model.

Katayama M, Mitsuno D, Ueda K.

Plast Reconstr Surg Glob Open. 2023 Jun 23;11(6):e5071.

現実風景とデータを合成して表示する拡張現実技術は、奥行きのある解剖学的構造の学習に有用となることが期待される。しかし実物体より深部にデータを表示して観察すると遠近感の混乱が生じやすく、このことはDepth Perception Problem(奥行き知覚の問題)として以前から課題とされてきた。そのため我々は、観察する実物体(模型)とデータの組み合わせ方・観察方向が遠近感の混乱にどう影響するかを詳細に検討し、より混乱が少なく効果的な観察が出来る条件を調べた。

2.Useful Genioplasty for Repeated Recurrent Sleep Apnea of Congenital Anomalies and Its Evaluation.

Kino H, Ueda K, Hirota Y, Okamoto T.

Plast Reconstr Surg Glob Open. 2023 Mar 14;11(3):e4858.

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を引き起こす中・下顔面の低形成をきたす先天異常に対して、骨切り術後に再度OSAを再発した場合にオトガイ水平骨切り術を行っている。本研究はOSAの改善機序と術式の有用性について睡眠時無呼吸検査、セファログラム、CT検査を用いて検討し、舌骨が前方に移動することによりAHIが改善することがわかった。オトガイ水平骨切り術が顔面骨切り術の既往があり、歯科矯正治療の終了した先天異常のOSAに有用であると考える。

3.Molding Helmet Therapy for Severe Deformational Brachycephaly: Position of Eurion and Therapeutic Effect.

Okamoto T, Harada A, Takamatsu A, Kyutoku S, Kaneko T, Ueda K.

Plast Reconstr Surg. 2023 Jul 1;152(1):136-143

位置的頭蓋変形症に対するヘルメット治療は、欧米を中心に中等症から重度の頭位性斜頭症に対して行われている。今回Cepialic Indexが100を超える重度の頭位性短頭症に対して初めてヘルメット治療を行い、十分な改善が得られることを示した。また、変形の違いにより頭位性短頭症を4つのカテゴリーに分け、カテゴリーによる改善の違いを明らかにした

4.Keloid Nodule Metabolic Activity for Continuous Expansion.

Ueda K, Lee Y, Inomata Y, Taniguchi K, Uchiyama K, Ito Y.

Plast Reconstr Surg Glob Open. 2022 Aug 24;10(8):e4492.

近年、ケロイド結節が増殖や拡張に関わっているという報告が見られるようになってきた。
われわれはケロイド結節の中心部でautophagyや嫌気的解糖が盛んにおこなわれていることを報告してきた。
ケロイドサンプルを罹患年数2,4,6,17年の4群に分け、7症例、57ケロイド結節について検討した。ケロイド結節の個数は罹患年数と共に増加する傾向にあった。
ケロイド結節は一定の面積になると分割によって数を増加させ、ケロイド全体に占める個数と面積を増加させるのではないかと考察している。

5.An original method of analysis of the breast contour curve with 3-dimensional imaging: Case series.

Otsuki Y, Ueda K, Ichida T, Nuri T, Okada M.

Medicine (Baltimore). 2022 Aug 5;101(31):e29349.

乳房再建を受けた患者の3次元画像を用いた独自の解析方法を開発し臨床応用を行った。まず臨床応用前段階として乳房模型の3次元画像を撮影し、加工ソフトを用いて仮想乳房再建後乳房(右乳房)を作成し、対側の乳房との対称性を評価した。評価方法として左右の乳房の乳頭を通る水平断と矢状断の乳房輪郭曲線を抽出し、その曲線の左右差を求め、その値を変数として0から100に集簇する新しいスコア(BC score:Breast contour score)を開発した。また臨床応用として5症例の即時乳房再建を評価した。仮想乳房再建模型、臨床症例に両方おいてBC scoreを問題なく算出することができ、再建乳房の対称性をより直感的に理解することが可能となった。

6.Lymphoscintigraphy for prediction of effect of lymphaticovenular anastomosis for treatment of secondary lower limb lymphedema.

Nuri T, Iwanaga H, Otsuki Y, Ueda K.

J Vasc Surg Venous Lymphat Disord. 2022 Sep;10(5):1079-1086.e2

リンパ管静脈吻合(LVA)はリンパ浮腫の治療法として一般的なものとなりつつあるが、未だにその効果を予測することは難しい。本研究では、大阪医科薬科大学形成外科でLVAを行った81例を対象に、リンパシンチグラフィーの結果とLVAの効果を比較検討した。リンパシンチグラフィーの結果は早期像を用いて、線状の描出範囲(Linear)により3タイプに分けた。LVAの効果は早期像におけるLinearの範囲の一つ近位の領域まで得られることが明らかになった。片側症例において術前の健側と同等まで周径が減少している症例では、リンパシンチグラフィーの早期像で大腿までLinearをみとめる症例であった。

7.Quantitative Morphologic Analysis of Cranial Vault in Twist1+/- Mice: Implications in Craniosynostosis.

Nuri T, Ota M, Ueda K, Iseki S.

Plast Reconstr Surg. 2022 Jan 1;149(1):28e-37e.

TWIST1はSaethre-Chozen症候群の責任遺伝子として知られており、近年では四肢の異常を伴わない冠状縫合の早期癒合症でもその異常が報告されている。一方で、冠状縫合の早期癒合が、頭蓋及び顔面形態に及ぼす影響は未だに不明な点が多く、この研究ではTwist1ヘテロ接合マウスの頭蓋冠を週齢ごとに3DCTを用いて解析した。このマウスでは週齢2で冠状縫合が癒合しはじめ、週齢8までに完全な癒合が完成するが、野生型と比較した場合、形態の変化は癒合早期の週齢4以降に有意差をもって短頭化していることが明らかになった。これらの研究結果は、ヒトにおける手術時期の決定などに有用なデータであると考える。

8.Cranial Suture Measurement by 2-point Method in Ultrasound Screening of Craniosynostosis.

Okamoto T, Nuri T, Harada A, Kyutoku S, Ueda K.

Plast Reconstr Surg Glob Open. 2019 May 1;7(5):e2225.

頭蓋縫合早期癒合症の診断は頭部レントゲン検査や頭部CT検査が一般的であったが、乳幼児に対する被曝の観点からより侵襲の少ない検査が求められる。今回われわれは、頭部超音波検査を用いて頭蓋縫合の開存もしくは閉鎖が明確に判断できることを示した。また、より簡便な評価法として頭蓋縫合を3等分した2点にプローベをあてて診断する2点法を考案し、スクリーニングとしての有用性を示した。

9.Effective Application of Mixed Reality Device HoloLens: Simple Manual Alignment of Surgical Field and Holograms.

Mitsuno D, Ueda K, Hirota Y, Ogino M.

Plast Reconstr Surg. 2019 Feb;143(2):647-651.

拡張現実(Augmented reality、AR)技術とは、現実風景とデータを合成して表示する技術のことであり、複合現実(Mixed reality、MR)技術とはそのデータをより積極的に操作するための技術である。MRデバイスHoloLensを臨床で用いる際、データ表示アプリケーションに手を加えることで、術野と3Dデータを短時間かつ正確に位置合わせする手法を考案した。

10.Upregulation of autophagy and glycolysis markers in keloid hypoxic-zone fibroblasts: Morphological characteristics and implications.

Okuno R, Ito Y, Eid N, Otsuki Y, Kondo Y, Ueda K.

Histol Histopathol. 2018 Oct;33(10):1075-1087.

ケロイドの切除標本を用いてLC3, LDH, MCT1, MCT4, HIF1αで免疫染色を行い、ケロイドの中心部と辺縁部で比較検討した。ケロイド中心部の線維芽細胞では、LC3, LDH, MCT4, HIF1αの発現が高かったことから、虚血環境であるケロイドの中心部では、オートファジーと解糖系が線維芽細胞のエネルギー産生に関与していることが示唆された。

11.W9 peptide enhanced osteogenic differentiation of human adipose-derived stem cells.

Otsuki Y, Ii M, Moriwaki K, Okada M, Ueda K, Asahi M.

Biochem Biophys Res Commun. 2018 Jan 1;495(1):904-910.

W9ペプチド(WP9QY)は従来RANKL-RANK結合を阻害することにより破骨細胞の分化を抑制する物質として知られていたが、近年骨髄系幹細胞に対して直接的に骨分化作用を増強させるという報告がなされている。本報告はW9ペプチドが脂肪由来幹細胞に対しても同様に骨分化作用を促せることができるかを検証した。W9ペプチドの投与により、脂肪由来幹細胞にp38,rk1/2,JUNK,Aktなどのリン酸化を介してRUNX2やオステオカルシンなどの骨分化マーカーの増強及び石灰化沈着を認めたことからW9ペプチドは脂肪由来細胞幹細胞に対して強い骨分化作用を有することが示された。

12.Central regions of keloids are severely ischaemic.

Touchi R, Ueda K, Kurokawa N, Tsuji M.

J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2015 Dec 8. pii: S1748-6815(15)00552-5. doi: 10.1016/j.bjps.2015.11.006. [Epub ahead of print]

ケロイドの切除標本をHIF(hypoxia inducible factor)-1αで免疫染色し、陽性細胞を中心部と辺縁部で比較したところ、中心部で有意に陽性細胞が多く認められた。このような局在による違いは肥厚性瘢痕や成熟瘢痕では認められなかった。以上のことからケロイド中心部では虚血が強い可能性が考えられる。

Central regions of keloids are severely ischaemic.

13.Blood supply-susceptible formation of melanin pigment in hair bulb
Melanocytes of mice.

Maeda S, Ueda K, Yamana H, Tashiro-Yamaji J, Ibata M, Mikura A, Okada M, Yasuda E, Shibayama Y, Yoshino M, Kubota T, Yoshida R.

Plast Reconstr Surg Glob Open. 2015 Apr 7;3(3):e328.

マウスのC57BL/6マウス(黒毛)の背部に同種移植をすると、移植片上に生える毛の色が白色化する。この現象を様々な条件で行い、また色素細胞の遺伝子改変マウス(HGF-Tgマウス・kitl-Tgマウス)を用い検討した。血流の低下が毛包でのメラニン顆粒の合成に影響を及ぼすことがわかった。また、c-Kit 遺伝子が白毛を予防することも明らかになった。

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14.Constitutive Plasmacytoid Dendritic Cell Migration to the Splenic White Pulp Is Cooperatively
Regulated by CCR7- and CXCR4-Mediated Signaling.

Umemoto E, Otani K, Ikeno T, Verjan Garcia N, Hayasaka H, Bai Z, Jang MH, Tanaka T,
Nagasawa T, Ueda K, Miyasaka M.

J Immunol. 2012 May 25. [Epub ahead of print]

脾臓は感染から生体を防御するために重要な役割を果たしている。自然免疫の一役を担う形質細胞様樹状細胞は定常状態で脾臓に存在するが、形質細胞様樹状細胞が、血液中から脾臓へと移住する機構ははっきりとはわかっていなかった。今回われわれは、形質細胞様樹状細胞が細胞上に発現するケモカインレセプターCCR7とCXCR4を介したシグナルによって血液中から脾臓の白脾髄に移住することが判明した。

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15.Anatomical study of medial and lateral sural cutaneous nerve: Implications for innervated distally-based
superficial sural artery flap.

Nuri T, Ueda K, Maeda S, Otsuki Y.

J Plast Surg Hand Surg. 2012 Feb;46(1):8-12.

下腿部の腓腹皮弁に知覚神経を付けるという世界で初めての新しい術式。 この皮弁を踵の再建に用いることにより踵の知覚が再建される。
臨床応用にあたって解剖実習用の献体を使わせて頂いて、神経の走行について検討した。

16.Spontaneous rejection of intradermally transplanted non-engineered tumor cells by neutrophils and
macrophages from syngeneic strains of mice.

Ibata M, Takahashi T, Shimizu T, Inoue Y, Maeda S, Tashiro-Yamaji J, Okada M, Ueda K, Kubota T, Yoshida R.

Microbiol Immunol. 2011 Oct;55(10):726-35.

マウス皮内に同種同系の腫瘍細胞を移植すると自然拒絶される腫瘍細胞が4/7の頻度であり、その拒絶にはIFN-γが必要であった。マウスの皮内へ移植した腫瘍細胞の自然拒絶では、tumor-associated macrophage (TAM)の浸潤はほとんどなく、エフェクター細胞はマクロファージと好中球で、細胞傷害性T細胞(CTL)やNK細胞は傷害に関与しなかった。皮内免疫したマウスに、同じ腫瘍細胞を本来増殖する部位に移植しても拒絶され、主たるエフェクター細胞はCTLであった。皮内免疫の効果は、皮内に移植した腫瘍細胞に特異的だった。

17.Study of microvascular structure in keloid and hypertrophic scars: density of microvessels and the efficacy
of three-dimensional vascular imaging.

Kurokawa N, Ueda K, Tsuji M.

J Plast Surg Hand Surg. 2010 Dec;44(6):272-7

我々はケロイドと肥厚性瘢痕の切除標本を用いて、連続切片を作成し内部に存在する血管の三次元構築画像を作成した。A:肥厚性瘢痕では血管が豊富に存在し走行が規則的であるのに対して、B:ケロイドでは血管が疎らで押しつぶされた形態をなしている。

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A: 肥厚性瘢痕                           B: ケロイド

18.Optimum preservation for autologous cultured dermal substitutes.

Hayama Y, Ueda K, Kuroyanagi Y.

Ann Plast Surg. 2010 Sep;65(3):338-43.

自家培養真皮は予定手術に合わせて計画的に作成される。しかし手術が予期せぬ事情で延期されることがある。 そのような事態に対処するために、自家培養真皮を保存する至適条件について実験研究を行った。

19.P2X4 receptor expression in a rat model of trigeminal neuropathic pain.

Nakai K, Nakae A, Oba S, Mashimo T, Ueda K.

Neuroreport. 2010 Apr 17. [Epub ahead of print]

セロトニン2C受容体が三叉神経障害による神経因性疼痛において疼痛を抑制するか評価を行った。ラットの眼窩下神経絞扼モデルを用いた。頚部脊髄くも膜下にセロトニン2C受容体作動薬および拮抗薬投与を行い疼痛行動の変化を分析した。作動薬投与により疼痛行動は軽減され、その効果は拮抗薬により抑制された。眼窩下神経絞扼モデルにおいてセロトニン2C受容体は脊髄レベルで疼痛を抑制することが明らかになった。

20.Rejection of intradermally injected syngeneic tumor cells from mice by specific elimination of
tumor-associated macrophages with liposome-encapsulated dichloromethylene diphosphonate, followed by
induction of CD11b(+)/CCR3(-)/Gr-1(-) cells cytotoxic against the tumor cells.

Takahashi T, Ibata M, Yu Z, Shikama Y, Endo Y, Miyauchi Y, Nakamura M, Tashiro-Yamaji J, Miura-Takeda S,
Shimizu T, Okada M, Ueda K, Kubota T, Yoshida R.

Cancer Immunol Immunother. 2009 Dec;58(12):2011-23. Epub 2009 Apr 14.

腫瘍増殖にはマクロファージ『tumor-associated-macrophages(TAM)』が必要不可欠で、腫瘍周辺の低酸素状態と関連して、種々のサイトカインを活性化し、腫瘍の分化、浸潤、転移と腫瘍への血管新生を促進する。 これは生理学教室との共同研究で、このTAMをDMDP-リポゾームを用いて除去すると、腫瘍は増殖するのが阻害される(下図B~D)だけでなく、腫瘍細胞自体の拒絶に至る。腫瘍周辺では、DMDP-リポゾームの効果によりTAMが消失すると同時に、多数の炎症細胞の浸潤が認められ(下図A) 、この炎症細胞に腫瘍に対する細胞傷害活性があることがこれまでの研究で解明されている。 将来的には、臨床癌治療において、腫瘍増殖の抑制に役立てる目的で研究を続けている。
学位論文

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A:皮内にDMDPリポゾームを投与した電顕写真
B~D:DMDP投与による効果(青)、対照(白)
B:3LL肺がん細胞、C:B16メラノーマ、D:KLN205SCC

21.Anthropometric Study of Ear Position and its Clinical Application to the Total External Ear Reconstruction

Yamada A

Bulletin of the Osaka Medical College. 2009;55(2):81-89.2009

成人男女各50人の耳介の位置に関する人類学的計測を行いその調査結果および過去の研究の結果を盛り込み、 実際の全耳介再建術手術において、耳介再建の位置決めに用いることができる新しいテンプレートを開発した。学位論文

22.Association of tenascin-W expression with mineralization in mouse calvarial development.

Mikura A, Okuhara S, Saito M, Ota M, Ueda K, Iseki S.

Congenital anomalies(Kyoto) 2009 Jun;49(2):77-84.

Tenascinは、主に細胞増殖や細胞の粘着と移動を制御する細胞外基質を構成する糖蛋白で、5つのサブタイプを持っている。 我々はそのうちのtenascin‐Wが、胎児期のマウス頭蓋冠縫合部に発現することを発見し、 Tenascinが石灰化の過程においてどのような働きを担っているのかについて研究した。 学位論文

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23.Application of cultured dermal substitute for amelioration of maxillary bone growth suppression after cleft
palate operation in rats.

Kurokawa N, Ueda K, Tsuji M, Kuroyanagi Y.

J Artif Organs. 2008;11(4):216-20. Epub 2008 Dec 17.

口蓋裂のモデルの動物実験。ラットの口蓋に粘膜骨膜欠損を作成し、同種培養真皮を移植すると 上顎骨の劣成長が抑制されたという結果が得られた。学位論文

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24.Possible roles of mast cell-derived chymase for skin rejuvenation.

Amano N, Takai S, Jin D, Ueda K, Miyazaki M.

Lasers Med Sci. 2009 Mar;24(2):223-9. Epub 2008 Apr 12.

抗加齢の治療目的で使用されるIPLをハムスターに照射したところ、膠原線維の増生が認められ、 その機序にキマーゼが関与していた。学位論文

19

25.Plasmacytoid dendritic cells employ multiple cell adhesion molecules sequentially to interact with high
endothelial venule cells – molecular basis of their trafficking to lymph nodes.

Matsutani T, Tanaka T, Tohya K, Otani K, Jang MH, Umemoto E, Taniguchi K, Hayasaka H, Ueda K, Miyasaka M.

Int Immunol. 2007 Sep;19(9):1031-7.

形質細胞様樹状細胞(pDC)をリンパ節へ動員する分子機構を解析するためにpDCと高内皮細静脈(HEV)内皮細胞を 定常時のマウス生体内から精製した。両者の相互作用をin vitroで観察し、その動態制御に関わる接着分子を解明した。学位論文

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26.Regulation of hair regrowth in alopecic site of IFN-gamma-/- mice by macrophages infiltrating into
allograft in IFN-gamma+/+ mice.

Okada M, Tashiro-Yamaji J, Takahashi T, Nomi H, Yamamoto Y, Yamaguchi S, Ueda K, Kubota T, Yoshida R.

J Interferon Cytokine Res. 2005 Sep;25(9):564-74.

インターフェロンγノックアウトマウスを用いた脱毛部に同種移植を行うことによって毛髪再生を誘導する実験。学位論文

未処理  IFN-γ+同種移植

21-121-2

27.Induction of hair regrowth in the alopecia site of IFN-gamma knockout mice by allografting and
IFN-gamma injection into the transplantation site.

Hirota R, Tajima S, Yoneda Y, Okada M, Tashiro J, Ueda K, Kubota T, Yoshida R.

J Interferon Cytokine Res. 2003 Aug;23(8):433-9.

我々は、IFN-γノックアウトマウスにおける脱毛症に対して、 同種皮膚移植あるいは同種腫瘍細胞移植と移植部へのIFN-γの投与によって、 脱毛部に毛髪の再生と成長を誘発することができることを発見した。学位論文

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28.Inadequate blood supply persists in keloids.

Ueda K, Yasuda Y, Furuya E, Oba S.

Scand J Plast Reconstr Surg Hand Surg. 2004;38(5):267-71.

手術時に切除されたケロイド組織を検討したところ、乳酸の濃度が高く内部の血管が縮小して 虚血状態になっていることが考察された。

23-123-2

Keloid 組織 H.E. 染色                                 Keloid組織 H.E. 染色

29.Alopecia of IFN-gamma knockout mouse as a model for disturbance of the hair cycle: a unique arrest of
the hair cycle at the anagen phase accompanied by mitosis.

Hirota R, Tajima S, Yoneda Y, Tamayama T, Watanabe M, Ueda K, Kubota T, Yoshida R.

J Interferon Cytokine Res. 2002 Sep;22(9):935-45.

我々は同種移植片拒絶におけるIFN-γの役割を調べる過程で、IFN-γノックアウトマウスを使用し、 このノックアウトマウスが生後6週から7週にかけて頭部から背部に局所的に脱毛をきたすという 非常に興味深い表現型を示すことを確認した。脱毛部の皮膚は組織学的に正常マウスと非常に異なっており、 IFN-γノックアウトマウスの脱毛は毛周期そのものの異常によることが示唆された。

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30.Sulfatide elongates dorsal skin flap survival in rats.

Akamatsu J, Ueda K, Tajima S, Nozawa M.

J Surg Res. 2000 Jul;92(1):36-9.

接着分子セレクチンの阻害剤であるスルファチをラットに投与したところ、背部に作成した 皮弁の正着領域が延長した。 学位論文

25-125-2

Sulfatide投与7日後           Control 群

31.Sulfatide and monoclonal antibodies prevent reperfusion injury in skin flaps.

Ueda K, Nozawa M, Nakao M, Miyasaka M, Byun SI, Tajima S.

J Surg Res. 2000 Feb;88(2):125-9.

セレクチンの阻害剤であるスルファチドと抗ICAM-1抗体と抗体LFA-!抗体を組み合わせて投与 することによって、皮弁の再還流障害において強力な抑制効果が認められた。

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32.Keloids have continuous high metabolic activity.

Ueda K, Furuya E, Yasuda Y, Oba S, Tajima S.

Plast Reconstr Surg. 1999 Sep;104(3):694-8.

手術時に切除されたケロイドには豊富なATP(アデノシン3リン酸)が含まれており、活発なエネルギー 代謝が行われている。

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33.Sulfatide protects rat skin flaps against ischemia-reperfusion injury.

Ueda K, Nozawa M, Miyasaka M, Akamatsu J, Tajima S.

J Surg Res. 1998 Dec;80(2):200-4.

セレクチンの阻害剤であるスルファチドを投与することによって、ラットの皮弁の再還流障害 の抑制効果が確かめられた。

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